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【映画で仮想旅行】日本映画にも! 鉄道登場映画で観る台湾の変化②

高速鉄道は日本映画の撮影にも協力的!『藁の楯 わらのたて』

 台湾が誇る鉄道といえば、2007年開業の台湾高速鉄道を忘れてはいけません。台北・南港駅から高雄・左営駅の345キロを約1時間半で結ぶ台湾縦断鉄道は、日本の新幹線の車両と技術を取り入れています。

日本の新幹線によく似た台湾高速鉄道(Richie Chan/stock.adobe.com)

 それを活用したのが、三池崇史監督『藁の楯 わらのたて』(2013)。同作は懸賞金のかかった凶悪犯を福岡から東京に護送する際に起こる“警察+SP vs 全国民”のノンストップアクション。護送シーンの撮影には新幹線を運行するJRの協力が必要不可欠でしたが、許可が下りず、同じ車両を使う台湾高速鉄道に交渉したそうです。

 かくして撮影は高雄駅にて実現。そんな裏事情を知っても、全く違和感なし。余程の鉄オタでなければ日本で撮影したのだと信じて疑わないでしょう。

廃線マニアの聖地で『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』

 台湾は、映画の撮影に実に協力的なようです。日本統治時代に日台混成メンバーで甲子園に初出場し、決勝まで進んだ嘉義農林学校(通称・嘉農)の軌跡を描いた、永瀬正敏主演『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』(2014)では、旧山線の泰安旧駅ホームが使用されています。旧山線は台中線の新線切り替えにより、1998年に廃線となりました。

旧山線の泰安旧駅のホーム(撮影:Avanti Press)

 駅舎自体は映りませんが、日本統治時代の建造物で、今も一般に開放されています。泰安新駅から徒歩で約20分と少し離れていますが、ロケの効果か、廃線マニアはもちろん結婚写真の撮影場所などとしても人気だそうです。

 新旧バラエティに富む台湾の鉄道。列車は今も昔も庶民の足であり、人が交錯する駅は出会いと別れ、そして事件と、ドラマが生まれる場所。映画の名脇役なのです。

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