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【映画で仮想旅行】地球外の風景ならお任せ! ハリウッドSF映画で観るアイスランドの絶景 ②

 人口35万人の小さな国、アイスランド。社会システムや観光資源で世界の注目を集める国は、ハリウッドのSF大作に欠かせない場所でもあります。2012年頃からハリウッドのSF大作がこぞってロケーション撮影を行う「地球外の星」アイスランド。その絶景を映画でめぐってみましょう!

『インターステラー』では水の惑星と氷の惑星に

 クリストファー・ノーラン監督が、こだわりを持って65ミリフィルムで撮った哲学的なSF大作『インターステラー』(2014)。環境汚染によって絶滅の危機に瀕している地球。ワームホールを利用し、居住可能な新たな惑星を探すミッションに、元エンジニアで宇宙飛行士だったクーパー(マシュー・マコノヒー)らが挑みます。出発直前に仲違いしてしまった幼い娘や息子のもとに生還し、人類を救うことはできるのか?

 光と影が作り出すものこそが“映画”というこだわりを持つノーラン監督が、さまざまな星という設定で“ドキュメンタリーのように”撮影できる場所として選んだのがアイスランド。『バットマン ビギンズ』(2005)でもヴァトナヨークトル氷河で撮影を行っており、この地に絶大な信頼を置いていたのだそうです。

 本作では、2つの惑星の場面が南アイスランドで撮影されました。まず、アメリア・ブランド博士(アン・ハサウェイ)がフライトレコーダーを持ち帰ろうとする水の惑星は、マゥファボゥトでの撮影です。キルキュバイヤルクロイストゥル町の北東約15キロにある海岸で、訪れるのも困難な場所だそうですが、遠浅の海が不思議な世界観を作り出しています。

 このシーンではアン・ハサウェイのドライスーツに水が浸入し、低体温症になりながら演技をするというアクシデントがあったそう。それでも妥協しないノーラン監督の厳しさが垣間見えるような気がします。

 ヒュー・マン博士(マット・デイモン)を探す氷の惑星は、ヴァトナヨークトル国立公園のスヴィナフェルスヨークトルで撮影されたそうです。実際の氷河の上で行われたクーパーとマン博士の殴り合いはかなり危険なスタントだったとこのこと。

スヴィナフェルスヨークトル氷河は氷の惑星として登場(Mok/stock.adobe.com)

 厳密に言うと、スヴィナフェルスヨークトルは、2つの国立公園が合併したヴァトナヨークトル国立公園の元スカフタフェル国立公園側にあり、ヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨークトルの氷舌だそうです。氷舌とは、谷にできた氷河が、長い舌のような形で海や湖へ流れ込んだもの。それゆえ危険なロケだったわけですね。

 宇宙船からの眺めでさえ、ブルーバックでなく事前に背景となる美術を作らせたという本物を愛するノーラン監督のこだわりを、ロケーション撮影の厳しさとともに、じっくりと味わえる作品です。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では2つの惑星に

 『エピソード4』でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の宇宙要塞デス・スターの設計図は、いかにして反乱軍の手に渡ってしまったのか? その謎を握る女戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)とは何者なのか? そして彼女のミッションは? 

 壮大な『スター・ウォーズ』のサーガをつなぐのが、ギャレス・エドワード監督の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)です。

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