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【映画で仮想旅行】北欧に宇宙!? ハリウッドSF映画で観るアイスランドの絶景 ①

 ヤールヘッターは、アイスランドの定番観光“ゴールデンサークル”を回ると必ずや視界に入る山。ラングヨークトル氷河を背景に、壮大な光景を目にすることができます。ちなみにゴールデンサークルとは、シンクヴェトリル国立公園、グトルフォスの滝、ゲイシールの間欠泉の3つの人気観光地を巡るルートを指します。

 本作で“巨大なアメリカンフットボール場の遺跡”として登場するのは、1万年前にできた火山性クレーター、フロッサボルグ。フロッサボルグとは“馬の城”の意味で、かつては旅人が立ち寄る自然の避難所でもあったそうです。直径は約500メートルですが、度重なる洪水などで壁の一部が崩れてしまいました。それがなんとも遺跡っぽいわけですが。

「アメリカンフットボール場の遺跡」になったフロッサボルグ(alexkon2000/stock.adobe.com)

 ちなみにトム・クルーズがフロッサボルグで真似をするのは、地球最後の「スーパーボウル」の実況、という設定です。

 また“かろうじて展望台だけが残ったエンパイヤステートビル”の場面は、ドレカヴァトン湖近辺の高地でロケが行われました。撮影は実際にセットを建てて行ったそう。荒涼たる場所に建てられた終末的セットを偶然見てしまった旅行者は、さぞ驚いたでしょうね。

『スター・トレック/イントゥ・ダークネス』では光子魚雷を発射する星に

 シリーズ第12作『スター・トレック/イントゥ・ダークネス』は、2009年の『スター・トレック』に続き、J・J・エイブラムスが監督、クリス・パインが若きジェームス・T・カーク、ザカリー・クイントがスポックを演じています。

 平和を保っていた地球に、スターフリートの隊員ジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)が仕掛けた復讐戦争。地球規模の脅威を防ぐべく、カーク船長率いるエンタープライズ号は敵の潜む宇宙戦闘区域へと旅立ちます。

 アイスランドのシーンはワンシーン。科学士官キャロル・マーカス(アリス・イヴ)が、プロトタイプである光子魚雷を発射する星ですが、かなり印象的に登場します。背景になったのは、レイニスファラのブラックサンドビーチ。実際の撮影は行われておらず、撮影した背景との合成だそうですが、海面から突き出る岩柱群レイニスドランガルが十分に映画の緊迫感を醸しています。

 玄武岩質の溶岩による黒い砂と、最大高さ約66メートルの奇岩群レイニスドランガル、そして岬のように突き出た高さ約120メートルの巨大岩(ディルホゥラエイ)、海岸線の洞窟が、このあたりの風景を形作っています。

レイニスファラのブラックサンドビーチ(jon_chica/stock.adobe.com)

 ちなみに『硫黄島からの手紙』(2006)の戦闘シーンが撮影された黒い浜辺もアイスランドなのだそう。でも撮影されたのは、サンドヴィクというまた別な海岸だそうです。

<次回は『インターステラー』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のロケ地を解説!>

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