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小規模映画館を支援! ミニシアター・エイド基金のクラウドファンディング開始

 多種多様なラインナップやイベントなどを通じ、日本の映画文化を支え続けている小規模映画館。「goo映画」でもこれまで、多数のミニシアターと映画ライターの皆様にご協力いただき、多彩な映画愛のかたちや、映画がつなぐ地域交流などをご紹介してきました。

 しかしながら現在は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う自粛要請により、全国のミニシアターが一時休館しています。経済規模が小さなミニシアターは休館期間が長引くほど経営が苦しくなるため、現状はすなわち閉館の危機です。この現状を受けて5日、「ミニシアター・エイド基金」の設立が宣言されました。

発起人は深田晃司監督と濱口竜介監督

 発起人の1人である映画監督の深田晃司氏は、ステートメントで日本の映画文化におけるミニシアターの重要性を強く訴えています。

 「そこでの鑑賞体験がどれだけ映画を愛する人たちの人生を豊かにし、映画ファンを育てたか。また私たち映画監督や映画人にとっては作品を映画ファンに届けるための貴重な「場」をミニシアターが創出してくれたか、感謝してもしきれません。そのミニシアターが、今まさに危機的状況にあります。それはつまり、映画の多様性の危機であると言えます」(深田晃司氏のステートメントより抜粋)

左/深田晃司監督 右/濱口竜介監督

 もう1人の発起人である映画監督の濱口竜介氏も、「私はミニシアターの存在によって、映画ファンに、そして映画監督にしてもらった、という思いがあります。その「恩返し」のために今回の基金の発起人として名を連ねました」と記しています。

 「ミニシアターの多くは市民団体や、ときに一個人など「有志」とも言うべき人たちによって支えられています。劇場の規模が小さいということは、収益の規模もまた小さいということであって、利益を期待するのみで、運営することはできません。映画というメディアがこの世界において持つ価値を信じる人たちがいなくては、決して成立しない場です。ただ、志のみでは現在の状況を持ちこたえることはできないでしょう」(濱口竜介氏のステートメントより抜粋)

署名とクラウドファンディングが連動

 13日に開催されたウェブ会見には、発起人の両監督とアップリンク代表の浅井隆氏らが出席。全国のミニシアター支配人も中継で参加し、現在の窮状を訴えました。そして同日から開始されたクラウドファンディングは半日で3000万円、24時間以内に5500万円を国内最速で突破しています。

未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援 ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

 また、先にChange.org上で始まった緊急支援を求める署名活動「ミニシアターを救え!」プロジェクトも、目標の5万人に向けて稼働中です。「ミニシアター・エイド基金」は連携企画の位置づけとなっています。

「ミニシアターを救え!」プロジェクト

 ミニシアター運営の実際について、当サイト「goo映画」ではシリーズ「個性的すぎる映画館」などで少しずつお伝えしてきました。映画を愛し、上映の場とコミュニティを作る熱意と創意工夫は、どの劇場もすばらしく心打たれるものです。当サイトを日ごろご覧いただいている皆様にも、それらをわずかでも感じていただけていれば幸いです。

 そしてまた今後も、一館でも多くご紹介できることを切に願っています。

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