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古都と名画鑑賞を一度に楽しむ! 「川喜多映画記念館」ですごす鎌倉の休日

海外映画人も来訪 旧和辻邸こと旧川喜多別邸

 その庭園を望む、谷戸(やつ)の高台に建つ桟瓦葺(さんがわらぶ)きの和風建築は、旧川喜多別邸。江戸後期、神奈川県秦野に建てられた民家を、哲学者・和辻哲郎が東京・練馬に移して自宅としたもので、1961年に川喜多夫妻が同地に移築。2010年に景観重要建造物に指定されています。

 海外の要人たちと交流の多かった川喜多夫妻が社交の場として使用していたそうで、フランスの元祖・二枚目俳優アラン・ドロンやインドの巨匠サタジット・レイ、ジム・ジャームッシュ監督なども来訪。ヴィム・ヴェンダース監督はドキュメンタリー映画『東京画』(1985)で、笠智衆のインタビューをここの縁側で行なっています。


上/緑に囲まれた旧和辻邸 下/旧和辻邸の居間。家具や調度品も必見(撮影:中山治美)

 まさに小津作品の世界に入り込んだかのような、わびさびを体感するこの空間……。外国人じゃなくても魅了されますね。しばしば俗世界から逃れて、ここでまったりしたいものです。別邸は毎週金・土曜に見学ツアーを行なっており、同記念館スタッフの解説付きで訪問が可能。また春と秋の年2回、一般にも公開しているそうです。

毎週金・土曜の13時からはギャラリートークと旧和辻邸見学ツアーを実施中。旧和辻邸を案内する同記念館の馬場祐輔さん(撮影:中山治美)

鎌倉唯一の映画館で世界を一周!

 2019年10月6日までの企画展は 「映画で巡る世界一周」。特集上映のラインナップは、大ヒット作『ラ・ラ・ランド』(2016)やヴィム・ヴェンダース監督の代表作『ベルリン・天使の詩』(1987)、デジタルリマスター版で『アンダーグラウンド』(1995)、侯孝賢監督『恋恋風塵』(1987)など、都心のミニシアターにだって負けてはいません。

企画展「映画で巡る世界一周」の様子。海外版のポスターも展示されている(撮影:中山治美)

 9月は、第二次世界大戦下のソ連を舞台にした『僕の村は戦場だった』(1962)、ジョージアを舞台にした『ブドウ畑に帰ろう』(2017)、軍事政権下の韓国を舞台にした『1987、ある闘いの真実』(2017)、文化大革命中の中国を舞台にした『初恋のきた道』(1999)などが上映される予定です。ゲストを招いてのトークイベントも開催され、映画ファンなら「こんな映画館近所に欲しい!」と羨んでしまうほど。

カメラの貸出も! 観光都市・鎌倉おそるべし

 この日はせっかく都会の喧騒から逃れられたので、鎌倉ならではの旅の締めを。JR・江ノ島電鉄「鎌倉」駅西口すぐ傍の老舗「カフェ・ロンディーノ」(神奈川県鎌倉市御成町1-10)で一服。創業は1967年で、コーヒースタンドからスタートしたそう。常連客に紛れてみると、一層大人の街・鎌倉の良さが伝わってくるかのようです。

 ちなみに、取材を行った日は猛暑で持参したカメラの調子がどうにも悪く、困っていたら鎌倉在住の知人が 鎌倉市観光協会でカメラの無料貸出サービスを行っていることを教えてくれました。

左/鎌倉散策で疲れたら鎌倉駅西口のカフェ・ロンディーノで一休み。1967年創業の鎌倉市民に愛される老舗 右/鎌倉観光協会が無料貸し出しをしているキャノンのミラーレスカメラ。望遠レンズも付いていて、大変助かりました(撮影:中山治美)

 早速、同協会に足を運び、提供されたのがCANONのミラーレスカメラ 「EOS M100」。筆者のカメラより優秀! 鎌倉駅にある鎌倉市観光案内所には、イタリア人観光客相手にイタリア語で応対するスタッフもいました。観光都市・鎌倉、おそるべし。

鎌倉市川喜多映画記念館 WEB
住所 神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目2番12号
電話 (0467)23-2500
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
企画展観覧料 一般 200円(140円) 小・中学生100円(70円)※( )内は20名以上の団体料金
映画鑑賞料 一般1000円 小・中学生500円

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