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踊りたくなる! 旅するミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』の舞台裏

キャストとキャラクターがシンクロ!

 どうしてもお金が必要になった静香と千絵は、ストリートミュージシャンの洋子(chay)の路上ライブに便乗して稼ぐことを考えます。ライブは予想以上に成功をおさめ、道行く人々は拍手喝采! これをキッカケに、3人は各地で路上ライブを繰り広げながら秋田へと向かうことになります。

 路上ライブシーンは、デビュー前、いろいろな場所でライブを行っていたchayさんに、昔の自分を思い出させる、大事なシーンとなったよう。このシーンのロケは、新潟市の名所・萬代橋にほど近い万代テラスで行われました。新潟市内では、ほかにも 「新潟市水族館 マリンピア日本海」の駐車場など、新潟市の様々な場所でロケが行われました。

『ダンスウィズミー』全国ロードショー中 (c) 2019映画「ダンスウィズミー」製作委員会

 「(最後は)これまでで最高の盛り上がりで!」という矢口監督の演出を受け、3人が最高の笑顔で、「年下の男の子」を熱唱する場面のロケが行われたのは、函館の 「道の駅なないろ・ななえ」。この時の撮影ですっかり意気投合した三吉彩花さん、やしろ優さん、chayさんは、以降、宿泊先で毎晩のように深夜までおしゃべりしていたそう。その後もテーマパークへ遊びに行ったり、女子会を開いたりと、3人の友情は続いている模様。映画をご覧になった方々にも、そんな雰囲気が伝わったのでは?

CG合成なし! 北海道で特急電車と並走

 マーチンを追いかける最中、静香の乗った自動車と特急電車が並走する疾走感あふれるシーンが登場します。なんとこのシーン、合成と思いきや、実際に撮影したもの、とのこと。これまでも極力CG合成を使わずに、あり得ない、面白迫力シーンを作り上げてきた矢口監督ならではの判断です。撮影が行われたのは、北海道の大沼国定公園の近辺。風光明媚な大沼湖沿いの道で、電車とのタイミング勝負の撮影が行われました。

『ダンスウィズミー』全国ロードショー中 (c) 2019映画「ダンスウィズミー」製作委員会

 そんな一発勝負の撮影直前、フロントガラスに虫が貼り付くというアクシデントが勃発。しかし慌てるスタッフ、キャストをよそ目に、矢口監督は、「CGならまずこんなことはありえない。これこそロケ撮影の醍醐味!」とむしろ感激して、OKを出したのだそう。エキストラ出演を果たした虫の演技にもご注目を!

これは私たちの物語

 さてさて、ここまでご紹介したのはまだ映画の中盤までのお話。物語はこの後、秋田でのとんでもない事件を経て、さらにその舞台を北へ移すことになります。クライマックスで何が起こるのかは、ぜひ劇場でご覧いただきたいところ!

 それまでの人生とはかけ離れた経験をした静香は、物語の最後に「大きな選択」をします。矢口監督は、「これが正解と言うつもりはなく、こういう生き方もあるかもねってことです」と言っていますが、奇天烈な旅を通して成長していった静香の姿を見れば、腑に落ちる選択。

 成長の結末としての、そんな静香の行動は、きっと多くの人々に爽やかな開放感をもたらしてくれるはず。どうしてかって? 実は矢口映画の主人公の名前は、三浦しをん原作の映画化となる『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』(2014)をのぞいて、すべて「鈴木」さん。主人公に、日本で最もポピュラーな名字を名乗らせ続けているのは、常に「これはあなた自身の物語」という矢口監督からのメッセージに違いありません。

ダンスウィズミー WEB
原作・脚本・監督:矢口史靖 出演:三吉彩花、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明  8月16日(金) より全国ロードショー (c) 2019映画「ダンスウィズミー」製作委員会

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