ツイート シェア

【日本の映画祭】『カメ止め』監督も輩出! SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が楽しい理由とは

② 会場のSKIPシティでロケ地めぐりもできる!

 映画祭が開催される「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ」には、若手映画監督や映像会社が入居する、ポストプロダクション(撮影終了後の作業。編集や合成など)機材を安く利用することができるインキュベートオフィスがある。そんなこともあり、周辺はロケ地の宝庫だ。山田洋次監督『母べえ』(2008)や周防正行監督『舞妓はレディ』(2014)のオープンセットが建てられたのもここ。『カメラを止めるな!』や『イソップの思うツボ』のロケも一部行われている。最新作では『ダンス ウィズ ミー』も撮影されているとか! 映画祭を訪れたら、ロケ地をひと廻りしてみるのも楽しい。

『カメラを止めるな!』の撮影が行われた場所(撮影:Avanti Press)


会場の「SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ」。隣のスペースには、かつて『母べえ』や『舞妓はレディ』のオープンセットが建った(撮影:Avanti Press)

③ 映画監督との距離が近い!

 映画祭のいいところは、「いいな!」と思った映画の監督や関係者と直接話せるところだというのは、前章でも書かせていただいた。だが、それは舞台上と客席に分かれてというだけじゃないことを付け加えておきたい。観客と映画監督の距離が遠い映画祭ではその余地はないが「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は大丈夫。上映が終わってロビーにいる監督や俳優などに感想を告げたり、質問したりも可能だ。もちろん人としての礼儀と節度を持っての話ではあるが、せっかく映画祭に出かけたのならどんどん話しかけてみよう。

 その機会はロビーだけじゃない。建物の1階にある 「つぼ八」は、映画上映後に登壇した人々が集う場所。観客、映画関係者がビールの杯を片手に映画を語り合う姿が見られたアツい年もあった。また映画祭期間中(2019年は7月14日~20日)だけ2階に開設されるベジタ(Vegetable)×バル(Bar)「0363(オサムサン)」も、ランチやカフェスペースとして参加者が利用している。審査員の姿を見かけることもあるので、今年のコンペティション、長編部門の三池崇史審査委員長、短編部門の荻上直子審査委員長に遭遇することもあるかも。

貴重な出会いの場所(撮影:Avanti Press)

 最終日には川口駅近くのダイニングバー 「ストックヤード」で監督やスタッフ入り乱されての打ち上げも開催される。ここに参加したいと思うほどであれば、来年は映画祭に監督として応募しているか、ボランティアとして参加しているかもしれない。

川口駅近くにあるストックヤード(撮影:Avanti Press)

 会えるのは、日本の監督だけじゃない。『スリー・モンキーズ』(2008)でカンヌ映画祭監督賞、『雪の轍』(2014)で同パルムドールを受賞したヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督、『未来を生きる君たちへ』(2010)でアカデミー外国語映画賞を受賞したスザンネ・ビア監督、大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)、『ロケットマン』(2019)のデクスター・フレッチャー監督も、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の観客の視点の鋭さに驚いた人々だ。映画祭に参加した時点では新人監督以外の何者でもない作家たちを応援して、彼らが大きく成長していくのを目の当たりにするのはちょっとした醍醐味だ。

まずは 映画祭公式サイトをじっくり眺め、気になった作品の上映日目掛けて行動を起こすところから! どんな出会いが待っているか、その出会いがなにを変えるのか?

関連記事