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旧市街からキューバ音楽の聖地へ 映画ロケ地でめぐるキューバ・ハバナ①

旧市街を飛び出しキューバ音楽の聖地へ

 ぶらぶら歩きに最適の旧市街。買う・見る・食べるがここで完結してしまう人も多いでしょう。ですが、満足するには早すぎます! 映画ファンなら、旧市街を飛び出しサンミゲル通り(Calle San Miguel)を西へ向かうべし。20分ほど歩くと見えてくる建物は、国営のレコードレーベル「エグレム」。1964年に設立され、80年代後半までは国内で音楽制作を行う唯一の企業でした。

印象的なライトグリーンの壁に見覚えあり?(撮影:goo映画編集部)

 この壁と入口、どこかで見たことが……と思った人は鋭い! 建物内のレコーディングスタジオ「Estudios Areito」は、米のギタリスト、ライ・クーダーがキューバの老ミュージシャンたちアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を録音した場所。ヴィム・ヴェンダース監督の同名ドキュメンタリー映画(1999)と続編『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』(2017)の“ロケ地”としてたびたび登場しました。周辺は一般的な居住エリアですが、アルバムジャケットやポスターなどでおなじみの「一人で歩くイブライム」は、このスタジオへ向かう途中で撮影されたそう。

周辺はいまにもイブライムが現れそうな雰囲気!(撮影:goo映画編集部)

 建物の隣はバーカウンターとCDショップがある「elpatio Arieto」(アリエトの中庭)、その奥はライブハウス「Salon JELENGUE」です。ライブは毎日夕方から開催され、サルサやタンゴなどジャンルは日替わり。旧市街の観光客向け飲食店とは違って地元客も多く、自由な手拍子や陽気な歓声、軽快なダンスといった“本物のノリ”を体感できるでしょう。外国人の入場料は5CUC(2019年2月時点)。

キューバ音楽のレジェンドたちが見守るライブハウス(撮影:goo映画編集部)

 スタッフいわく、もちろん現在も「キューバの有名ミュージシャンは必ずこのスタジオで録音する」とのこと。キューバ音楽の熱が生まれ続ける場所だけに、旅の疲れもふっとぶパワーをもらえるはずです。

EGREM
住所 Calle San Miguel No.410, Centro Habana, Habana
「elpatio Arieto」のCDショップはライブがない時間帯でも営業。「Salon JELENGUE」のライブは17時開場。

 というわけで、いよいよエンジンがかかってきましたね。次回からはキューバの歴史を紐解きつつ、大人気カーアクション映画のロケ地やキューバ映画不朽の名作&オスカー受賞作ゆかりの地などをご紹介します!

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