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旧市街からキューバ音楽の聖地へ 映画ロケ地でめぐるキューバ・ハバナ①

 『ゴッドファーザー PART II』、『ポワゾン』、『13デイズ』、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』、『ワイルド・スピード ICE BREAK』……さて、共通点は? すぐにわかった人は映画通! 以上の作品にはすべて、カリブ海の島国・キューバが登場しています。オスカー受賞作から大ヒットアクションシリーズまで、実に幅広いですね。日本から飛行機を乗り継いで丸一日かかるキューバですが、映画ファンにとっては「意外に近い国」なのかも? 

 そこでgoo映画取材班はキューバへ飛び、映画的な見どころたっぷりの首都ハバナを走り回ってみました。まずは16世紀にスペイン人が作った街、現在は世界遺産の「旧市街」(オールド・ハバナ)から探索してみましょう!

『パパ:ヘミングウェイの真実』と旧市街

 旧市街はキューバで一番の観光地。オビスポ通りには外国人の姿が絶えず、両脇に並ぶレストランからはいつも生バンドの音色が流れてきます……が、一般的な観光ガイドは他に譲りましょう。映画的な見どころは、米国の小説家アーネスト・ヘミングウェイを描いた『パパ:ヘミングウェイの真実』(2015)で実際のロケ地となったバー「フロリディータ」。オビスポ通りの入り口に建つ看板店だけに、夜はだいたい満員御礼です。

名物はヘミングウェイが愛した砂糖抜きのフローズンダイキリ(撮影:goo映画編集部)

El Floridita フロリディータ
住所 Obispo No. 557 esq. a Monserrate, Havana

 ヘミングウェイは1938年から22年間キューバに在住。オビスポ通り南側のオビラビア通りに建つ「ホテル・アンボス・ムンドス」は、最初の7年間を過ごした場所です。ヘミングウェイが滞在していた部屋は博物館として有料公開されており、宿泊客以外でも見学可能。

1階ロビーのカフェ&バーは散策中の休憩場所にぴったり(撮影:goo映画編集部)

HOTEL AMBOS MUNDOS ホテル・アンボス・ムンドス
住所 Calle Obispo esquina Mercaderes, La Habana,Cuba

 キューバ革命関連ならメルカデス通りの「4月9日武器博物館」へ。チェ・ゲバラがシエラ・マエストラで使用した武器などが展示されています。また、革命家に関する展示品の一部は、革命を率いたフィデル・カストロ氏が寄贈したものだそうです。

博物館名の由来は1958年4月9日に革命家がここを襲撃したことから。4人の若い革命家が命を落としました(撮影:goo映画編集部)

Armería 9 de Abril Museum 4月9日武器博物館
住所 Calle Mercaderes No.157, La Habana, Cuba

 年々整備が進み、ライトアップされた夜間の広場などフォトジェニックなスポットがいくつも誕生しました。なかでも「カテドラル広場」はオールド・ハバナのムードがたっぷり。広場を象徴するハバナ大聖堂では朝に礼拝も行われ、人々の日常に触れることもできます。大聖堂があるせいか周辺は比較的静か。落ち着いて休憩したいならオープンカフェ&レストランへ。

幻想的という言葉がぴったりの空間(撮影:goo映画編集部)

旧市街を飛び出しキューバ音楽の聖地へ

 ぶらぶら歩きに最適の旧市街。買う・見る・食べるがここで完結してしまう人も多いでしょう。ですが、満足するには早すぎます! 映画ファンなら、旧市街を飛び出しサンミゲル通り(Calle San Miguel)を西へ向かうべし。20分ほど歩くと見えてくる建物は、国営のレコードレーベル「エグレム」。1964年に設立され、80年代後半までは国内で音楽制作を行う唯一の企業でした。

印象的なライトグリーンの壁に見覚えあり?(撮影:goo映画編集部)

 この壁と入口、どこかで見たことが……と思った人は鋭い! 建物内のレコーディングスタジオ「Estudios Areito」は、米のギタリスト、ライ・クーダーがキューバの老ミュージシャンたちアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を録音した場所。ヴィム・ヴェンダース監督の同名ドキュメンタリー映画(1999)と続編『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』(2017)の“ロケ地”としてたびたび登場しました。周辺は一般的な居住エリアですが、アルバムジャケットやポスターなどでおなじみの「一人で歩くイブライム」は、このスタジオへ向かう途中で撮影されたそう。

周辺はいまにもイブライムが現れそうな雰囲気!(撮影:goo映画編集部)

 建物の隣はバーカウンターとCDショップがある「elpatio Arieto」(アリエトの中庭)、その奥はライブハウス「Salon JELENGUE」です。ライブは毎日夕方から開催され、サルサやタンゴなどジャンルは日替わり。旧市街の観光客向け飲食店とは違って地元客も多く、自由な手拍子や陽気な歓声、軽快なダンスといった“本物のノリ”を体感できるでしょう。外国人の入場料は5CUC(2019年2月時点)。

キューバ音楽のレジェンドたちが見守るライブハウス(撮影:goo映画編集部)

 スタッフいわく、もちろん現在も「キューバの有名ミュージシャンは必ずこのスタジオで録音する」とのこと。キューバ音楽の熱が生まれ続ける場所だけに、旅の疲れもふっとぶパワーをもらえるはずです。

EGREM
住所 Calle San Miguel No.410, Centro Habana, Habana
「elpatio Arieto」のCDショップはライブがない時間帯でも営業。「Salon JELENGUE」のライブは17時開場。

 というわけで、いよいよエンジンがかかってきましたね。次回からはキューバの歴史を紐解きつつ、大人気カーアクション映画のロケ地やキューバ映画不朽の名作&オスカー受賞作ゆかりの地などをご紹介します!

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