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『ラプラスの魔女』は温泉映画!? 山形と福島の温泉地をめぐる

次の事件が起きた「苫手温泉」はどこ?

 次の事件が起きる温泉地に移動しましょう。映画の中では「苫手温泉」と表示されていますが、こちらも架空。撮影は奥羽三楽郷と称された 「会津東山温泉」で行われました。天平年間(740年代)に高僧の行基によって発見されたといわれる温泉地です。青江らが宿泊する旅館は、老舗旅館の 「向瀧」です。前身は会津藩上級武士の指定保養所「きつね湯」。1873(明治6)年に現在の経営者の手に委ねられ、以来、代々稼業として湯を守っているそうです。平成8年には、文化財保護法により、登録有形文化財の第1となりました。

もとは会津藩上級武士の指定保養所だった「向瀧」(撮影:Avanti Press)

 「向瀧」に宿泊して地形図を化学的に分析している青江の部屋を円華が訪ね、物語は急展開します。青江の部屋は、庭に面した和室。床の間にかかっている掛け軸も由緒正しき感じで、とても素敵な部屋です。中庭も映画の舞台となっていますが、ここは雪の降る季節、雪見ろうそくが灯されるそうで、春は若葉、秋は紅葉と、四季折々で楽しめそうです。

冬、雪景色の中にろうそくが灯され幻想的な風景となる美しい中庭(撮影:Avanti Press)

 「向瀧」のお湯は、硫酸塩塩化物泉。サラサラしたお湯の加水、加温なしの源泉かけ流しとのこと。入りたい、入って癒されたいですね。青江教授もこの温泉のおかげで、疲弊した心身を回復させることができたのでしょう。

「向瀧」を背にして左手にある観光協会(写真右手)でも撮影が行われた(撮影:Avanti Press)

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