『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』ジョシュ・ハートネット 単独インタビュー

― 各国を代表する美しい男たちの競演が話題になっています。あなたが輝いている理由は?
ジョシュ: いま時差ボケ中の僕が美しいだなんて、自分ではとても思えないけど(笑)。キムラとイ・ビョンホンは本当に魅力あふれる男性だから、僕もその中に入れてもらえて嬉しいよ。
僕がかっこいいと思う男性は、逆境や反対意見がある中でも、自分の意見をしっかりと持っている人。自分の主張を曲げずに、自信を持ち、一人でも反対意見に立ち向かえる独立した人だね。それはどんなに周りから批判を受けようと、自分の心に忠実であれるということだから。

― 次回作『Bunraku』でもGacktさんと共演されていますね。注目している日本の俳優や監督はいますか?
ジョシュ: Gacktもキムラも本当はミュージシャンなんだよね?一緒に仕事をしてみて、2人ともアーティストで、素晴らしい才能を持っていると思った。真面目で一生懸命仕事をするし、面白い人だしね。もし、2人が日本の映画界や俳優を代表しているのなら、ぜひ、もっと日本の映画人たちとも仕事をしたいと思ってるよ。

― この作品のような国際的なプロジェクトが増えてきました。映画界の変化をどのように感じていますか?
ジョシュ: 映画界は常に変わっていく業界だし、いまも変わり続けてる。見当違いな意見かもしれないけれど、それぞれの国で製作費を抑えて映画作りをすることが可能になっていると思うんだ。デジタルで撮影して家で編集することが可能になり、劇場で公開される長編映画であっても、2万ドルあれば作れてしまう時代。それぞれの国で独立したマーケットが増え、ハリウッド映画は製作本数を少しずつ減らしていっている。
これらはすべて過渡期にあると思うんだ。いま、懸念されているのは、コンピュータ上で音楽をダウンロードしているように、映画もダウンロードする時代になってしまうこと。映画は製作費がとてもかかるから、もっとこの状況が進めば映画が作れなくなってしまう危険もある。興味深い時期ではあるけど、映画製作ができなくなってしまう前に、良質でクールな映画を作り続けたいね。

― 近年はプロデュースにも取り組んでらっしゃいますね。
ジョシュ: プロデュースを始めたのは『ラッキーナンバー7』(2006)からで、いまは全部で4つのプロデュース作品があるよ。「これはとってもいい脚本だ」と思っても、誰も手を挙げないときに、映画にする手助けをしてる。具体的には、プリプロダクション(映画製作の準備段階)で、スタッフ同士を引き会わせたり、人と人をつなぐプロデュースだね。撮影に入ると、俳優として参加することに集中する。僕は純粋にストーリーを語ること…ストーリーテリングのファンなんだ。だから、できるだけ良い脚本を映画にする手伝いをしたいと思っているよ。
インタビュー当日は日本に着くなり取材続き、さらに時差ボケで相当眠そうだったジョシュ。そんな状態にも関わらず、通訳からヘアメイクに至るまで、周りのスタッフに対して気遣いを忘れないのはさすが!と感心させられた。母性本能をくすぐる子犬のような笑顔に加え、素朴で温かい人柄の持ち主。彼が世界中の女性から愛される理由が分かった気がした。
アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
ある男が失踪した。手がかりは、名前と年齢、数枚の写真だけ。彼の名はシタオ。他人の痛みを身代わりとなって引き受けるという不思議な力を持つ。彼の父の依頼により、元刑事の探偵クラインは、シタオ捜索の旅に出る。シタオの足跡を辿り、LAからフィリピン、そして香港へと辿り着くクライン。そこで刑事時代の仲間メン・ジーと共に突き止めたのは、シタオがリリという女性と一緒にいるということ。そして、リリを溺愛し、追い求め続ける香港マフィアのボス、ス・ドンボもまた、シタオを探しているということだった…。
goo辞書 使えるシネマEnglish『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』
[ 2009年6月6日(土) TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー ]
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