バットマンをリアリティある人間として描き、大ヒットを記録した『バットマン ビギンズ』の続編が登場!宿敵ジョーカーによって混乱に陥ったゴッサム・シティを守るため、再びバットマンが死闘を繰り広げる。本作で最強のバットマンを演じたクリスチャン・ベールに、作品の見どころ、撮影後に急逝したジョーカー役のヒース・レジャーについて話を聞いた。

― 今回、ブルースはジョーカーの登場によって、善悪の間で苦悩を抱えることになります。演じる上で前作との違いは意識されましたか?
クリスチャン・ベール(以下:ベール): 『ダークナイト』は非常に複雑だし、入り組んだ重いテーマを持っている。この映画を作るにあたって、基礎を作らなくてはいけなかった。それが『バットマン ビギンズ』なんだ。前作は、それまでの非常にオーバーで様式化された「バットマン映画」に対して、かなり変革が行われた作品だと思う。ブルースが何故バットマンになったのか、どう始まったのかという、根源を作ることができた。だからこそ、『ダークナイト』のような複雑かつ娯楽性の高い作品が出来たんだ。
社会的な彼のイメージは、プレイボーイで億万長者で、バットマンとはかけ離れた存在として映っている。レイチェル(マギー・ギレンホール)は、彼にとって唯一の過去とのつながりと言えるね。
ブルースは今回の作品の中では、倫理的なジレンマに直面している。元々自分の両親の意思を継いで、破壊主義や利他主義を追求しようとしているんだけど、もっと複雑になってきているんだ。彼は今回、ジョーカーという敵の出現によって、自分の倫理観を試される状況にある。今まで白黒はっきりしていたものが、とても曖昧になってきて、分かりにくくなってしまうんだ。

― ゴッサムシティやバットスーツのデザインも大きく変わっていますね。印象に残ったセットやアイテムは?
ベール: ブルースの家も変わったし、ゴッサムの街は非常に近代化されているよね。今回のヴィジュアルは本当に素晴らしいと思うよ。カメラマンのウォーリー・フィスターと組むのは5回目になるんだけど、彼も素晴らしい撮影をしてくれている。
バットマンは超能力やスーパーパワーは持っていないから、色々なガジェット(機械やメカ)を使うんだ。今回は“バットポッド”という乗り物が新しく登場するし、前作にも登場したバットモビールももちろん出てくる。デザイナーたちは、そういう新しいものを作り上げるのがとても上手いんだ。
― ジョーカーを演じたヒース・レジャーの演技はいかがでしたか?
ベール: 本当に彼は見事な演技をしたと思う。撮影の前にどういうふうに演じようかという話は少しだけしていたんだけど、初めて一緒に撮影したとき、実際に彼が演じるのを見たら素晴らしかったよ。彼は、あの腐敗したような、アナーキーでパンキッシュなジョーカーを、見た目からも作り上げていった。今まで見たことがないようなキャラクターだと思うし、記念に残る役を作り上げたと思うよ。
ヒースの話題になると、沈痛な表情を浮かべ、言葉少なになってしまったクリスチャン・ベール。このインタビューからも、彼の死の重さがうかがえた。しかし、彼らが作り上げた『ダークナイト』は、バットマン映画史上最高の出来と言っていいだろう。ドラマチックな脚本、実力派俳優たちの名演、一級のスタッフたちが作り上げたゴッサムシティの世界観は、映画ファン必見の内容となっている。全米ではオープニング3日間の興収で歴代新記録を樹立。ヒース・レジャーも、きっと天国で作品の成功を喜んでくれているに違いない。
ダークナイト
ジム・ゴードン警部補とハーベイ・デント地方検事に助けられながら、バットマンは街で起こる犯罪撲滅に成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る犯罪者の台頭により、ゴッサム・シティは再び混乱状態に陥る。バットマンにとってジョーカーはもっとも個人的な意味合いをもつ、最強の敵。この新たな脅威を葬り去るため、彼はあらゆるハイテク武器を駆使し、信じるものすべてと衝突しなければならなくなる…。
[ 2008年8月9日(土) 丸の内プラゼールほか全国ロードショー ]
映画館情報 | 予告編映像 | フォトギャラリー | ユーザーレビュー | 公式サイト







