ベンジャミン・バトン 数奇な人生 [2009年2月7日公開]
人とすれ違い続けることを定められた孤独
- 2012/02/12 15:30
年齢を重ねるごとに若返る。なんとも変な運命を背負わされたものである。じゃあ死ぬときはいったいどうなるのだろうか、まさかだんだんと縮んでまた子供になっていくのだろうか、そのときの記憶とか能力はどうなるのだろうかと、見る前は疑問に思っていた。だがそれもなんとかうまくまとめていた。
しかしなんとも物悲しいことだ、自分と一緒に時間を歩んでくれるものが存在しないということは。自分は若返り続け、それ以外の者は年老いていく。一瞬、人生の折り返し地点ですれ違うことが出来るだけ。彼は自分の愛する者と自分を愛した者と、同一軸上を歩むことが出来ない。だから彼は常に孤独であり、それはようやく手に入れた最愛の妻と娘と一緒にいるときですら、不安と孤独に苛まれ続けるのである。自分はいつまでもここにいることは出来ないのだと。
彼が背負う宿命の悲しみがある。それでも彼を愛した妻とのほんの一時だが最高に幸せな時間があるから、その対比によってその哀しみがより一層うまく描き出されていた。また自らの運命を呪いながらも、それでも彼を愛してくれる母親や、施設の限定された世界で暮らしていた彼を外の世界に出るきっかけを与えてくれた船長などの出会いが、この物語に光を与えてくれた。
セットや映像もなかなかに良く出来ていた。唯一つ、潜水艦との銃撃戦の場面の銃弾の映像効果はかなり質が低かった。だが登場人物の演技や演出など全体に質が高く、作品の雰囲気をうまく作り出していた。
しかしなんとも物悲しいことだ、自分と一緒に時間を歩んでくれるものが存在しないということは。自分は若返り続け、それ以外の者は年老いていく。一瞬、人生の折り返し地点ですれ違うことが出来るだけ。彼は自分の愛する者と自分を愛した者と、同一軸上を歩むことが出来ない。だから彼は常に孤独であり、それはようやく手に入れた最愛の妻と娘と一緒にいるときですら、不安と孤独に苛まれ続けるのである。自分はいつまでもここにいることは出来ないのだと。
彼が背負う宿命の悲しみがある。それでも彼を愛した妻とのほんの一時だが最高に幸せな時間があるから、その対比によってその哀しみがより一層うまく描き出されていた。また自らの運命を呪いながらも、それでも彼を愛してくれる母親や、施設の限定された世界で暮らしていた彼を外の世界に出るきっかけを与えてくれた船長などの出会いが、この物語に光を与えてくれた。
セットや映像もなかなかに良く出来ていた。唯一つ、潜水艦との銃撃戦の場面の銃弾の映像効果はかなり質が低かった。だが登場人物の演技や演出など全体に質が高く、作品の雰囲気をうまく作り出していた。
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