素晴らしき哉、人生!
溢れる幸福感に涙せよ!
時代を超越し、観る者を幸せにする名作中の名作である。
庶民の目線から語られる希望溢れるやさしい作風が、廃れる事無く映画ファンの支持を集める大巨匠フランク・キャプラ。
本作は、そんなキャプラスクの集大成的作品と云えよう。
とあるアメリカの小さな町。ジョージ・ベイリーは子供の頃から世界一周をすると云う大きな夢を抱いていた。しかし、父の死や弟の結婚などで家業である住宅金融を継がざるを得ない状況となり、夢ははかなく散った。
くさる事無く身命を賭して地元の人々の為に働くジョージ。幼馴染みのメリーと結婚し4人の子供を設け、幸せな家庭を築くのであった。
ある年のクリスマス。うっかりミスによって大金を失い、監査を控えたジョージの会社は窮地に立たされる。人生に絶望し、冷たい川を見下ろして自殺を考えるジョージ。
毎年3万人もの自殺者を出す我が国において、その姿はあまりにもリアルである。
しかし、劇中では、それを見かねた神がジョージを救うべく2級天使クラレンスを地上に使わすのであった。
その後のファンタジックな怒涛の展開は、もう感動のつるべうち!
「あの時の選択は正しかったのか?」「自分のしてきた事は正しかったのか?」
さらに、「自分の存在は無意味なのではないか?」「生まれてこなかった方が良かったのでは?」
誰しも年を重ねれば、ふと人生を振り返り、この様な事を考えてしまうもの。
そんな事で悩む必要はない!と教えてくれるのが本作だ。
世の中は人と人との関わり合いで成り立ち、どんな人間も絶対不可欠な1ピースであり、この世に不必要な人間はいないのだ、と。
そして、善意は必ず報われると云う確かな希望を再認識させてくれるのである。
そう、世の中捨てたモンじゃない…。
ラストには必ずや温かい涙が頬をつたうことであろう。
夢を追って自分のしたい事をするのも良いが、人の役に立つ為に自分を捨てて一生懸命がんばる人生もまた美しい。
どんな生き方も心がけ次第で素晴らしい物になる。
まさに“素晴らしき哉、人生!”。
主人公ジョージを演じるのは“アメリカの良心”、ジェームズ・スチュアート。
第二次大戦中は爆撃機のパイロットとして活躍。本作は大佐にまで昇進し、英雄となった彼の復帰第一作。戦功を宣伝する様な作品を選ばないあたり、さすが世界で一番、“誠実”と云う言葉が似合う男!尊敬すべき人柄である。
ドナ・リードやトーマス・ミッチェル、ヘンリー・トラヴァースと云った豪華俳優が脇を固めている。ライオネル・バリモア(ドリュー・バリモアの大伯父さんですな)の『我が家の楽園』(38)の役柄との落差にご注目!
ちなみに本作は、ウィリアム・ワイラー、ジョージ・スティーブンスと云う最強メンバーで設立した製作会社リバティ・ピクチャーズの第一回作品でもあるのだが、興行が不振であった為、その後『愛の立候補宣言』(48)を発表しただけで会社は惜しくも解散。
これにショックを受けたキャプラの作品数は激減し、やがて偉大なキャリアの終焉を迎える事となる。
と云う様に公開時、本作の評価は非常に低く、今日の様に評価が高まるのは70年代に入ってから。パブリックドメインになり、テレビで頻繁に放送されるようになると、当時の若者を中心に人気が再燃し、現代まで続くクリスマス定番映画と化したのはご存知の通り。
パブリックドメインに関しては、著作権保護の見地からなんとなく悪いイメージが付き纏うが、本作の様にそれが良い面に転ぶ場合もあるので要注意である。もしその制度がなければ、本作はいまだ埋もれたままであった可能性もあるのだから。
公開当時の評価の如く、ご都合主義で楽天的、センチメンタル過ぎると云う感想を本作に持たれる方もいるかもしれない。
しかし、個人的にはそういう風に捉える人間とは友達になりたくないものである。
庶民の目線から語られる希望溢れるやさしい作風が、廃れる事無く映画ファンの支持を集める大巨匠フランク・キャプラ。
本作は、そんなキャプラスクの集大成的作品と云えよう。
とあるアメリカの小さな町。ジョージ・ベイリーは子供の頃から世界一周をすると云う大きな夢を抱いていた。しかし、父の死や弟の結婚などで家業である住宅金融を継がざるを得ない状況となり、夢ははかなく散った。
くさる事無く身命を賭して地元の人々の為に働くジョージ。幼馴染みのメリーと結婚し4人の子供を設け、幸せな家庭を築くのであった。
ある年のクリスマス。うっかりミスによって大金を失い、監査を控えたジョージの会社は窮地に立たされる。人生に絶望し、冷たい川を見下ろして自殺を考えるジョージ。
毎年3万人もの自殺者を出す我が国において、その姿はあまりにもリアルである。
しかし、劇中では、それを見かねた神がジョージを救うべく2級天使クラレンスを地上に使わすのであった。
その後のファンタジックな怒涛の展開は、もう感動のつるべうち!
「あの時の選択は正しかったのか?」「自分のしてきた事は正しかったのか?」
さらに、「自分の存在は無意味なのではないか?」「生まれてこなかった方が良かったのでは?」
誰しも年を重ねれば、ふと人生を振り返り、この様な事を考えてしまうもの。
そんな事で悩む必要はない!と教えてくれるのが本作だ。
世の中は人と人との関わり合いで成り立ち、どんな人間も絶対不可欠な1ピースであり、この世に不必要な人間はいないのだ、と。
そして、善意は必ず報われると云う確かな希望を再認識させてくれるのである。
そう、世の中捨てたモンじゃない…。
ラストには必ずや温かい涙が頬をつたうことであろう。
夢を追って自分のしたい事をするのも良いが、人の役に立つ為に自分を捨てて一生懸命がんばる人生もまた美しい。
どんな生き方も心がけ次第で素晴らしい物になる。
まさに“素晴らしき哉、人生!”。
主人公ジョージを演じるのは“アメリカの良心”、ジェームズ・スチュアート。
第二次大戦中は爆撃機のパイロットとして活躍。本作は大佐にまで昇進し、英雄となった彼の復帰第一作。戦功を宣伝する様な作品を選ばないあたり、さすが世界で一番、“誠実”と云う言葉が似合う男!尊敬すべき人柄である。
ドナ・リードやトーマス・ミッチェル、ヘンリー・トラヴァースと云った豪華俳優が脇を固めている。ライオネル・バリモア(ドリュー・バリモアの大伯父さんですな)の『我が家の楽園』(38)の役柄との落差にご注目!
ちなみに本作は、ウィリアム・ワイラー、ジョージ・スティーブンスと云う最強メンバーで設立した製作会社リバティ・ピクチャーズの第一回作品でもあるのだが、興行が不振であった為、その後『愛の立候補宣言』(48)を発表しただけで会社は惜しくも解散。
これにショックを受けたキャプラの作品数は激減し、やがて偉大なキャリアの終焉を迎える事となる。
と云う様に公開時、本作の評価は非常に低く、今日の様に評価が高まるのは70年代に入ってから。パブリックドメインになり、テレビで頻繁に放送されるようになると、当時の若者を中心に人気が再燃し、現代まで続くクリスマス定番映画と化したのはご存知の通り。
パブリックドメインに関しては、著作権保護の見地からなんとなく悪いイメージが付き纏うが、本作の様にそれが良い面に転ぶ場合もあるので要注意である。もしその制度がなければ、本作はいまだ埋もれたままであった可能性もあるのだから。
公開当時の評価の如く、ご都合主義で楽天的、センチメンタル過ぎると云う感想を本作に持たれる方もいるかもしれない。
しかし、個人的にはそういう風に捉える人間とは友達になりたくないものである。
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