地の涯に生きるもの
甘さのない映画
厳しい自然と、その自然と闘いながら生きていく人々の強烈な暮らしが、美しい自然や動物の映像を交えて描かれていく。異国の映画を観て知ることも多いが、日本映画でも時代や場所が違えば今の自分たちの生活との大きな違いを痛感する。
例えば、彦市老人の愛妻おかつは病死なのだが、戦後間もなくペニシリンが近くでは網走にしかないため彦市がおかつを橇に括りつけて仲間3人とともに網走に連れて行こうとする壮絶なシークエンスが出てくる。途中峻険な山をロープで橇を運び上げ、苦労の末難所を越えるが、おかつは力尽き死んでしまう。残酷といえば残酷だが、そういう地で生きていくのだから仕方がない、といった描き方である。
ラスト、彦市老人の死も突き放した描き方である。生まれたばかりの三匹の子猫を探して小屋を出た老人は、鷹に襲われて死んだと思っていた親猫を見つけ、氷上に出る。そこで案の定、海に落ちてしまうのである。そうなるのではないかと心配しながら観ていて、本当にそうなってしまうのには苦い印象が残るが、最後まで甘さのない映画に徹したのは、題材ゆえの必然なのかもしれない。
例えば、彦市老人の愛妻おかつは病死なのだが、戦後間もなくペニシリンが近くでは網走にしかないため彦市がおかつを橇に括りつけて仲間3人とともに網走に連れて行こうとする壮絶なシークエンスが出てくる。途中峻険な山をロープで橇を運び上げ、苦労の末難所を越えるが、おかつは力尽き死んでしまう。残酷といえば残酷だが、そういう地で生きていくのだから仕方がない、といった描き方である。
ラスト、彦市老人の死も突き放した描き方である。生まれたばかりの三匹の子猫を探して小屋を出た老人は、鷹に襲われて死んだと思っていた親猫を見つけ、氷上に出る。そこで案の定、海に落ちてしまうのである。そうなるのではないかと心配しながら観ていて、本当にそうなってしまうのには苦い印象が残るが、最後まで甘さのない映画に徹したのは、題材ゆえの必然なのかもしれない。
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