天国と地獄
黒澤明、現代作品の最高傑作
87分暑シリーズでお馴染みエド・マクベイン原作(キングの身代金)を小国英雄・菊島隆三らの共同脚本で脚色した黒澤明監督のサスペンス映画の最高傑作。
シューズ会社で経営権争い中の重役・権藤(三船敏郎)は、息子純(江木俊夫)の身代わりに運転手青木(佐田豊)の息子・進一が誘拐され、3000万円と引き換えの脅迫電話が掛かってくる。
戸倉警部(仲代達矢)が駆けつけ捜査を開始する。妻(香川京子)の説得や青木の懇願に悩む権藤は子供の救済を決断する。
黒澤監督久々の現代劇作品だが、「生きる」と並ぶ最高傑作に仕上がった。公開後、模倣犯が増え有名な「吉展ちゃん事件」もそのひとつ。前半は密室での心理劇、中盤はドキュメントタッチのリアルなサスペンス、終盤はドラマチックな人間描写に展開。台詞が早口なのが気になるものの何しろスピーディで無駄が無く、2時間23分の長さを感じさせない。
見せ場も多く、こだま2号でのスピード感溢れる実写撮影は当時としては画期的。トランペットの音色とともに唯一カラーで煙突の煙を描写したシーンも印象に残る。その後「シンドラーのリスト」でスピルバーグが模倣して有名になった。
そしてラストシーンは類を見ない衝撃的なエンディングでとても斬新だ。
キャスティングの見事さは黒澤作品の特徴で三船敏郎、仲代達矢を始め、常連の志村喬、東野英治郎、藤原釜足などが脇を固めている。そして映画初出演の犯人役・山崎努がシャープな演技で存在感たっぷり。
シューズ会社で経営権争い中の重役・権藤(三船敏郎)は、息子純(江木俊夫)の身代わりに運転手青木(佐田豊)の息子・進一が誘拐され、3000万円と引き換えの脅迫電話が掛かってくる。
戸倉警部(仲代達矢)が駆けつけ捜査を開始する。妻(香川京子)の説得や青木の懇願に悩む権藤は子供の救済を決断する。
黒澤監督久々の現代劇作品だが、「生きる」と並ぶ最高傑作に仕上がった。公開後、模倣犯が増え有名な「吉展ちゃん事件」もそのひとつ。前半は密室での心理劇、中盤はドキュメントタッチのリアルなサスペンス、終盤はドラマチックな人間描写に展開。台詞が早口なのが気になるものの何しろスピーディで無駄が無く、2時間23分の長さを感じさせない。
見せ場も多く、こだま2号でのスピード感溢れる実写撮影は当時としては画期的。トランペットの音色とともに唯一カラーで煙突の煙を描写したシーンも印象に残る。その後「シンドラーのリスト」でスピルバーグが模倣して有名になった。
そしてラストシーンは類を見ない衝撃的なエンディングでとても斬新だ。
キャスティングの見事さは黒澤作品の特徴で三船敏郎、仲代達矢を始め、常連の志村喬、東野英治郎、藤原釜足などが脇を固めている。そして映画初出演の犯人役・山崎努がシャープな演技で存在感たっぷり。
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