豚と軍艦
やくざ(豚)と米兵(軍艦)
安保闘争の真っ只中の横須賀米軍基地周辺を島とする
貪欲なやくざたちを豚に米兵を軍艦に譬えて描いた
ブラックコメディ。
今村昌平の、風俗や文化から人間の本質を泥臭く探る手法は、
徹底的なリサーチなくしては形作られないもので、
登場人物たちひとりひとりのリアリティーは、
頭の中のイマジネーションの世界では絶対作り出せない
凄みを感じさせます。
主役のチンピラとその恋人を演じた長門裕之と吉村実子は、
今村監督が描く登場人物の常で、だらしない男と強かな女を
好演していますが、特に本作でデビューした吉村実子は、
表情に強い意思と色気を持っていて、
監督がひと目惚れしたのも頷けます。
人間を描かせたら超一流の監督も、
動物に関しては思うように演出できずに、
クライマックスの豚が暴走するシーンでは、
イメージどおりの絵が撮れなかったようで、
迫力不足は否めませんが、それを差し引いても、
この映画を超える作品を、今の日本映画界で生み出すことは
不可能と言えるでしょう。
因みに、本作で助監督だった浦山 桐郎は、
このシーンの撮影後、しばらくトンカツは食えないと、
げっそりしていたそうです。
貪欲なやくざたちを豚に米兵を軍艦に譬えて描いた
ブラックコメディ。
今村昌平の、風俗や文化から人間の本質を泥臭く探る手法は、
徹底的なリサーチなくしては形作られないもので、
登場人物たちひとりひとりのリアリティーは、
頭の中のイマジネーションの世界では絶対作り出せない
凄みを感じさせます。
主役のチンピラとその恋人を演じた長門裕之と吉村実子は、
今村監督が描く登場人物の常で、だらしない男と強かな女を
好演していますが、特に本作でデビューした吉村実子は、
表情に強い意思と色気を持っていて、
監督がひと目惚れしたのも頷けます。
人間を描かせたら超一流の監督も、
動物に関しては思うように演出できずに、
クライマックスの豚が暴走するシーンでは、
イメージどおりの絵が撮れなかったようで、
迫力不足は否めませんが、それを差し引いても、
この映画を超える作品を、今の日本映画界で生み出すことは
不可能と言えるでしょう。
因みに、本作で助監督だった浦山 桐郎は、
このシーンの撮影後、しばらくトンカツは食えないと、
げっそりしていたそうです。
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