レザボア・ドッグス
タランティーノ、初お目見え!
『レザボア・ドッグス』―。意味する処は「掃き溜めの犬たち」。
“クエンティン・タランティーノ”と云う何処かしら終末感を匂わすユニークな名前を、映画ファンの間に一気に浸透させた衝撃のデビュー作である。
宝石強盗をする為に集まった犯罪のプロ6人。周到に準備し本番に臨むも、現場には警官隊が待ち受けており、計画失敗!
なんとか待ち合わせ場所の倉庫に辿り着いた生き残りメンバーは、裏切り者の存在に気付き、疑心暗鬼の渦に飲み込まれていく…と云った舞台を限定した一幕もので、回想シーンによって時間軸を前後し、物語は紡がれていく。
そんな語り口が現在まで続くタランティーノの得意技となったのは、ご存知の通り。
そういった構成はむしろありきたりであり、本作の画期的な箇所としてはやはり、しゃべりタランティーノの本領が遺憾なく発揮された会話シーンと云えよう。
緊張感を強いる犯罪映画に関わらず、冒頭のファミレスにおける延々と交わされる無駄話や6人のコードネームを決める際の爆笑のやり取り等、当時としてはかなり新鮮であった。
脚本執筆においては如何に無駄を省き、説明台詞を避けるかに細心の注意を払うのが必須である。
が、本作のある意味その定石をぶち壊し、雑談により世界観、人物像を浮き上がらせる斬新な手法は、世間はもちろん、脚本を勉強していた僕にとってもとんでもなく衝撃的であった。
しかし、それは耳のいいタランティーノだから書けるダイアローグであって、本作後、類似品が乱造されたが、そのほとんどが恥ずべき失敗に終わっている。
それはシネフィルである彼のセンスのいいオマージュの仕方(本作においては『サブウェイ・パニック』(74)や『友は風の彼方に』(87)等々)においても同様である。
そして特筆すべきは、OPタイトル。
ハイスピードで撮られた映像に乗るテロップ。
流れるGeorge Bakerの『Little Green Bag』。
もう鳥肌物のかっちょ良さ!
こうして今でこそカルト的な人気を得て不動の地位を築いている本作も、全米公開の際は興行的に苦戦を強いられている。
そのひとつの原因は、強盗団のリーダー格、ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)の新入りメンバー、オレンジ(ティム・ロス)に対するラストまで通してのその対応&心情がよく理解できないと云うものである。
ちなみに日本においては比較的その辺はすんなり受け入れられている。
なぜか?
理由は、タランティーノの発言からもあきらか。
「ホワイトのオレンジに対する感情は、日本の任侠文化における“ジンギ”なんだ!」
さ、さすがである。
深作欣二を敬愛しているだけはあり、アゴのしゃくれは伊達ではない。
一生ついていきやすぜ!
“クエンティン・タランティーノ”と云う何処かしら終末感を匂わすユニークな名前を、映画ファンの間に一気に浸透させた衝撃のデビュー作である。
宝石強盗をする為に集まった犯罪のプロ6人。周到に準備し本番に臨むも、現場には警官隊が待ち受けており、計画失敗!
なんとか待ち合わせ場所の倉庫に辿り着いた生き残りメンバーは、裏切り者の存在に気付き、疑心暗鬼の渦に飲み込まれていく…と云った舞台を限定した一幕もので、回想シーンによって時間軸を前後し、物語は紡がれていく。
そんな語り口が現在まで続くタランティーノの得意技となったのは、ご存知の通り。
そういった構成はむしろありきたりであり、本作の画期的な箇所としてはやはり、しゃべりタランティーノの本領が遺憾なく発揮された会話シーンと云えよう。
緊張感を強いる犯罪映画に関わらず、冒頭のファミレスにおける延々と交わされる無駄話や6人のコードネームを決める際の爆笑のやり取り等、当時としてはかなり新鮮であった。
脚本執筆においては如何に無駄を省き、説明台詞を避けるかに細心の注意を払うのが必須である。
が、本作のある意味その定石をぶち壊し、雑談により世界観、人物像を浮き上がらせる斬新な手法は、世間はもちろん、脚本を勉強していた僕にとってもとんでもなく衝撃的であった。
しかし、それは耳のいいタランティーノだから書けるダイアローグであって、本作後、類似品が乱造されたが、そのほとんどが恥ずべき失敗に終わっている。
それはシネフィルである彼のセンスのいいオマージュの仕方(本作においては『サブウェイ・パニック』(74)や『友は風の彼方に』(87)等々)においても同様である。
そして特筆すべきは、OPタイトル。
ハイスピードで撮られた映像に乗るテロップ。
流れるGeorge Bakerの『Little Green Bag』。
もう鳥肌物のかっちょ良さ!
こうして今でこそカルト的な人気を得て不動の地位を築いている本作も、全米公開の際は興行的に苦戦を強いられている。
そのひとつの原因は、強盗団のリーダー格、ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)の新入りメンバー、オレンジ(ティム・ロス)に対するラストまで通してのその対応&心情がよく理解できないと云うものである。
ちなみに日本においては比較的その辺はすんなり受け入れられている。
なぜか?
理由は、タランティーノの発言からもあきらか。
「ホワイトのオレンジに対する感情は、日本の任侠文化における“ジンギ”なんだ!」
さ、さすがである。
深作欣二を敬愛しているだけはあり、アゴのしゃくれは伊達ではない。
一生ついていきやすぜ!
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