あらすじ - ホテル・ニューハンプシャー(1984)
あらすじ
第2次大戦前夜の1939年。ハーバード大学入学をめざすウィン・ベリー(ボー・ブリッジス)はメイン州アーバスノットのホテルでアルバイト中に同郷のメアリー(リサ・べインズ)と出会い恋におちた。そこはユダヤ人フロイト(ウォーレス・ショーン)と熊の曲芸を売りものにしているホテルだったが、ウィンは、いつしか熊のいるホテルを経営したいと思うようになっていた。メアリーと結婚したウィンは5人の子供の父親になった。祖父アイオワ・ボプ(ウィルフォード・ブリムリー)がフットボールのコーチをしている高校で教師をしていたウィンは、家族全員がいっしょにいられることを理由にホテル経営にのり出した。メアリーの母校である女学校を買いとって改造された「ホテル・ニューハンプシャー」はこうして生まれる。子供たちは、このホテルで成長していく。同性愛者の長男フランク(ボール・マクレーン)、美しくてしっかり者の長女フラニー(ジョディ・フォスター)、姉を熱愛する次男のジョン(ロブ・ロウ)、成長のとまった文学少女の次女リリー(ジェニー・ダンダス)、そして耳の不自由な三男エッグ(セス・グリーン)。ハロウィンの夜、フラニーに憧れていたダブ(マシュー・モディン)とその仲間がフラニーをレイプするという事件が起きた。こうした様々な出来事や青春の悩みに戸惑いながらも、月日は流れていった。はじめは順調だったホテル経営も祖父の急死の頃から傾き始めた。そんなある日、消息の絶えていたウィーンのフロイトから、熊のいるホテルを手に入れたので経営を手伝って欲しいと頼まれ、一家はオーストリアに渡ることになった。しかし、メアリーとエッグが途中飛行機事故に遭い死んでしまう。ウィーンは、予想に反してすさんでいた。フロイトはナチの為に盲目になり、熊のぬいぐるみを着た娘スージー(ナスターシャ・キンスキー)は心に傷をもつ内向的な性格だった。なじみのない土地でホテルのたて直しに心血を注ぐ一家。第2の「ホテル・ニューハンプシャー」も軌道にのった頃、ホテルをアジトとしていたエルンスト(マシュー・モディン2役)を中心とするテロリストたちがオペラ座爆破未遂事件を起こし、その犠牲となってフロイトが命を落とし、ウィンも視力を失った。オペラ座を救った一家として、また同時に、リリーが書いた一家の物語「大きくなりたくて」がベスト・セラーになったため、一家は一躍有名になり、彼らはスージーを連れてアメリカに戻った。フラニーとジョンは、遂に姉弟の一線を超えた。全てが順調だった。しかし、第1作目のように2作目が成功しなかったリリーは「大きくなれなくてごめんなさい」という言葉を残しホテルの窓から飛び降り自殺をしてしまう。多くの愛する者たちを失ったベリー一家は遂にアーバスノットの地にたどり着いた。ウィンが抱き続けてきた夢が、メアリーとの思い出の地で実現したのだ。結婚するフラニー。姉への想いをふっきって、スージーを愛するジョン。彼によって初めてぬいぐるみを脱ぎ捨てたスージー。彼らの新しい人生が始まろうとしていた。
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